虹明かり

い「！？」

ル「キィ、おかえりー！」

い「いやいやもう少し存在感上げて戻ってきた方がいいと思うぜ！？まるで俺とルックの部屋に第三者のキィが入ってきたーみたいになってんじゃねえか！」

キ「……よくしゃべるな」

ル「ああそうそう、イシュカ達の恋愛事情はどうなってると思う？キィは」

キ「恋愛事情…？」

ル「俺はさぁ、とりあえずアジーとナータは余裕で射程圏内だな！キャトルおばはんは、外見があんなんだから普通にイケそうな気がするw問題はワムールだな、あいつは性格的にちと厳しいかも」

キ「それはおまえの恋愛事情だろうが」

ル「はっ！そうだったそうだった！そーじゃなくてだな、イシュカはどう思ってんのかだ、聞かせろよ」

い「恋愛事情ってもなぁ…キィは？俺たちのことどんな内部関係になってると思う？」

キ「……んー……おまえはマクシィとアジカナ、どっちの方が好きなんだ」

い「ぶほぉ？！またまた核心つきましたねキィヤナさん？！」

キィヤナ「あと…おまえは弟と姉の気持ちに気付いていない」

い「い、痛い痛い！もうやめてください！！」

キ「……あのな、おまえは鈍感なんだ。今度から家族の言う言葉や態度を気に掛けたらどうだ」

い「ひいい気をつけますうう……」

ル「ほら、今も鈍感だっての！イシュカさえいなくなれば俺たちは二人っきりになるでしょー？！」

い「さすがにそれは気付いた上でわざと居座ってんだよ！でもそろそろ戻ろうかな…マクシィが寒くて凍えてるかもしんねぇ」

キ「……心配には及ばん。床で寝てたマクシィとエレナ、ウェルマには布団と毛布をかけておいた」

い「親バカここに極まれますね？！」

キ「……おまえはおまえの家族達の心配をしてこい。うちのやつらとカエル達のことはいいから」

い「はいはい、行ってきますよ〜〜…リーダーって大変だな…」スタスタ

キ「……俺はリーダーではないがな」

ル「さ、寝ようか！！」

キ「…………」

ル「ベッド一つしかないから一緒に…」

キ「おまえがソファで寝るという選択肢もあるな」

ル「えーーーーー？！ここまできてそんな酷いこと言う？！俺キィと寝たい！俺キィと寝たい！一緒にー！」

キ「俺はどっちでもいい」

ル「どっちでもだなんて………ええ？！」

キ「眠いから先に布団入ってるぞ」

ル「あっ、ああ。えーと。俺も隣、入っていいんですかね？」

キ「落ち着け……。いいから」

ル（うあーーーーーーーー心拍数マジやばい！！久しぶりにキィとこんな密着しちる！？いやしてる！！）

キ「おい」

ル「は、はいィ？！」

キ「落ち着け。落ち着いたらいいものをやる」

ル「いいも……キィ、ついにその気になってくれたんだな…」

キ「勝手な解釈をして押し倒してくるな。違うわ馬鹿。降りろ、手を話せ」

ル「やっぱ違ったかー！ごめん！もうしません！」

キ「……ん」

ル「？」

キ「手を繋いでやると言ってるんだ。…今晩くらいはな」

ル「！！繋ぐ！！」ぎゅっ

キ「ぃっ……アホかもっと力を抜け！指が砕ける！」

ル「あ、じゃあこうすればいたくないはず…出来た。恋人繋ぎ！」

キ「………」

ル「な、いたくないよな、キィ」

キ「見るな寝ろ」

ル（キィの顔が真っ赤だったのがちらりと見えたから俺はもうまんぞくです…）

煮汁（そのまま極楽浄土にでもいってしまえば煮汁はまんぞくです…）