虹明かり

親馬鹿な腐女子マイペースがモットー【びーえるとかじーえるとかいろいろ雑多。ご注意を】暇あらば何かと呟いてます。落書きとか駄文とかペットたちの写真とか現状:あたたかくなってきた◆サイトhttp://maxxx.web.fc2.com/◆Thankshttp://www.backgroundlabs.com
親馬鹿な腐女子
マイペースがモットー

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暇あらば何かと呟いてます。
落書きとか駄文とかペットたちの写真とか

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Baroque

『…彼女こそオレのマクシィなのだろうか…』



小さな教会でぼろぼろに汚れた少女が一人、手を組んでひざまずいていた。
少女;ナータは両目をぎゅっとつぶり、ひたすらに祈っていた。

「主よ、私はひとを殺めたわ。
私は…この手で大切なひとを殺めてしまったの…!」



元々酷く臆病だったナータは、他人と接することがとても苦手だった。
他人と『違う』ということが恐ろしく、『拒絶』されることを拒んだ。

「…私も、みんなとあんなふうに楽しく話したいわ…。
けれど、分からないの。どうしたら他人に合わせて笑うことが出来るの…?」

いっそ空気になりたいと思って、いつも口を閉ざしていた。
そんなナータに初めて声を掛けたのが、彼女だった。
彼女;アジーは、美しく優しい、月のように柔らかな笑みが印象的な人であった。

急に話し掛けられたナータは、最初こそ戸惑いはしたもののすぐにアジーのことが好きになった。

やがて親友と呼べる程仲の良くなった二人だったが、ある一点においてナータとアジーは『違い過ぎて』いた。
もう自分ではどうする事も出来ない程、ナータは『彼女を愛してしまっていた』のだ。

ある日、ナータは勇気を振り絞って想いの全てをアジーに告白したが、アジーはそれを『拒絶』した。
その決定的な『違い』は到底『解かり合えない』。
解かり合える筈が無い…。

そう思った瞬間、ナータは危機迫る表情で逃げて行くアジーを追い掛けていた。
階段の手前で足が縺れてアジーに覆いかぶさるように転ぶナータ。
そのまま二人して、長い長い石畳の階段を転げ落ちる…。



「…殺めるつもりなんて無かったの…ただ、ただアジーに嫌われるのが嫌で…!
 この、私の心は歪んでるの?異常なの…?
 …誰も赦しが欲しくて告白している訳では無いわ。この罪こそが、私とアジーを繋ぐ絆なんだから。
 この罪だけは、神にさえも赦させはしないわ…!」
『…ならば、オレが赦そう』

…激しい雷鳴の中、いつの間にか祭壇の奥に『仮面の男』が立っていた…

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