マクシィの絵本【魔女とエムドゥ】
『どのようにして、楽園の扉は開かれたのかしら…?』
鬱蒼と茂る暗緑の木々、不気味な鳥の鳴き声。
ある人里離れた森にその赤ん坊は捨てられていた。
人目を憚るように捨てられていたその赤ん坊;エムドゥを拾ったのは、深紅の魔女;ハマスだった。
エムドゥは、いつしか背筋が凍る程美しい娘へと育った…
エムドゥは冥府の番人。死者の為に祈り歌うことが仕事。
祈り、歌うたびに死者達に怨まれ、憎まれる。
死ぬ直前に、ハマスがエムドゥに掠れた声で伝えた言葉は。
「エムドゥ、忘れてはいけない。おまえは冥府に巣くう亡者どもの手からこの世界を守る為の最後の番人…。
純潔の結界を破らせてはいけないから…」
やがて間もなくハマスが息を引き取り、エムドゥは寂しさに埋もれた。
そんなエムドゥの前に現れたのは、哀しい瞳を持った美しく竪琴を弾く一人の青年、キィヤナだった。
優しく接してくれるキィヤナに、エムドゥはすぐに恋をした。
ハマスの言葉をも忘れ、キィヤナへの恋慕に夢中になるエムドゥ…
ついに、キィヤナに自身の全てを許してしまった。
エムドゥのことなど愛していなかったキィヤナは、ただ自身の求める乙女(エウリュディケ)をエムドゥを介した冥府から引き連れてきた。
しかし歎き怒ったエムドゥは、裏切りの代償としてキィヤナに残酷な呪いを歌う…
『……かくして、楽園の扉は開かれた…』
鬱蒼と茂る暗緑の木々、不気味な鳥の鳴き声。
ある人里離れた森にその赤ん坊は捨てられていた。
人目を憚るように捨てられていたその赤ん坊;エムドゥを拾ったのは、深紅の魔女;ハマスだった。
エムドゥは、いつしか背筋が凍る程美しい娘へと育った…
エムドゥは冥府の番人。死者の為に祈り歌うことが仕事。
祈り、歌うたびに死者達に怨まれ、憎まれる。
死ぬ直前に、ハマスがエムドゥに掠れた声で伝えた言葉は。
「エムドゥ、忘れてはいけない。おまえは冥府に巣くう亡者どもの手からこの世界を守る為の最後の番人…。
純潔の結界を破らせてはいけないから…」
やがて間もなくハマスが息を引き取り、エムドゥは寂しさに埋もれた。
そんなエムドゥの前に現れたのは、哀しい瞳を持った美しく竪琴を弾く一人の青年、キィヤナだった。
優しく接してくれるキィヤナに、エムドゥはすぐに恋をした。
ハマスの言葉をも忘れ、キィヤナへの恋慕に夢中になるエムドゥ…
ついに、キィヤナに自身の全てを許してしまった。
エムドゥのことなど愛していなかったキィヤナは、ただ自身の求める乙女(エウリュディケ)をエムドゥを介した冥府から引き連れてきた。
しかし歎き怒ったエムドゥは、裏切りの代償としてキィヤナに残酷な呪いを歌う…
『……かくして、楽園の扉は開かれた…』
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