切なせぶん
自分は影のくせに
暗闇は苦手だ
包み込まれて窮屈で息苦しくて堪らない
「ネル、森行こうぜ森。久々にぱーっとやりたい」
「また?久々って…この間も行ったばかりだよ兄さん」
「俺にとっては一日経てば久々。たーたーかーうーのー!」
「はいはい分かったから」
完璧でない暗闇の中、どこから襲われるか分からない緊張感
どこか心地良いものがある
「兄さん!」
「おう!さんきゅ!」
闇の中へと突き進む
この瞬間だけは自分は闇に打ち勝っているのだと思えた
「もう!まーた森行ってたんでしょ!頼むからあんたたち二人で行くなっての!」
「うっせーな」
「せめてあたしかちびちゃんかワムちゃんの誰か一人連れてきな!」
「わーったよ!ネル、部屋戻るぞ」
「あ、うん。アジ、ちゃんと兄さんには言っとくよー」
「まったく…」
闇の中、軽く擦りむいた膝から鮮血が雫る
わざと電気を付けずに部屋に座る
今なら闇にも慣れる
「わ、真っ暗じゃない。兄さん電気…」
「付けんなよ」
「そう?」
闇の中、隣にネルが座る
ネルの手に光が灯ったと同時に膝の痛みが消えた
「…さんきゅ」
「少し体力使ったよう」
闇の中、表情の見えないネルの顔を見る
少し息切れしているネルを見て、ちくりと胸が痛んだ
「なあネル」
「分かってるよ。まだ慣れないんだね」
「…怖いんだ」
「意地っ張り。仕方ないなあ」
***
まだあいつには言えない甘え
inいっしゅん。
せっかくだからアナザーも一人くらいは(笑
切ないっつーか、単に普通の仲の良い兄弟だな!
暗闇は苦手だ
包み込まれて窮屈で息苦しくて堪らない
「ネル、森行こうぜ森。久々にぱーっとやりたい」
「また?久々って…この間も行ったばかりだよ兄さん」
「俺にとっては一日経てば久々。たーたーかーうーのー!」
「はいはい分かったから」
完璧でない暗闇の中、どこから襲われるか分からない緊張感
どこか心地良いものがある
「兄さん!」
「おう!さんきゅ!」
闇の中へと突き進む
この瞬間だけは自分は闇に打ち勝っているのだと思えた
「もう!まーた森行ってたんでしょ!頼むからあんたたち二人で行くなっての!」
「うっせーな」
「せめてあたしかちびちゃんかワムちゃんの誰か一人連れてきな!」
「わーったよ!ネル、部屋戻るぞ」
「あ、うん。アジ、ちゃんと兄さんには言っとくよー」
「まったく…」
闇の中、軽く擦りむいた膝から鮮血が雫る
わざと電気を付けずに部屋に座る
今なら闇にも慣れる
「わ、真っ暗じゃない。兄さん電気…」
「付けんなよ」
「そう?」
闇の中、隣にネルが座る
ネルの手に光が灯ったと同時に膝の痛みが消えた
「…さんきゅ」
「少し体力使ったよう」
闇の中、表情の見えないネルの顔を見る
少し息切れしているネルを見て、ちくりと胸が痛んだ
「なあネル」
「分かってるよ。まだ慣れないんだね」
「…怖いんだ」
「意地っ張り。仕方ないなあ」
***
まだあいつには言えない甘え
inいっしゅん。
せっかくだからアナザーも一人くらいは(笑
切ないっつーか、単に普通の仲の良い兄弟だな!
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