この命尽きるまで【BW2若干ネタバレ注意】
佃煮「これ、おれがもらっていいの?!おれのポケモン?!」
ベル「そうよ、あなたのパートナーとなるポケモンなの。さあ、好きな子を選んでね」
佃煮「おれ、おれ、やっと自分のポケモンがもてるんだ!うわーーめっちゃ感動!!」
ヒュウ「もてる、じゃないッ!相棒になる、だ。ポケモンはモノじゃないんだからなッ」
佃煮「わ、言葉のアヤだよヒュウ兄…そんな怒らないでよぉ」
ヒュウ「…ならいいけど」
佃煮「ん〜〜どいつにしよっかなぁ。かっちょいいやつがいいんだよなぁ!…あ!」
ベル「ん?おきにいりのコ、いた?」
佃煮「こいつ!こいつだけ武器とか持ってなんか強そう!こいつにする!」
ベル「武器?…ああ、このコ?ミジュマル?」
佃煮「うん!そいつ!!おれ、そいつと旅したい!」
――初めてのパートナーにしては理想とかけ離れている、とがっかりしたのを覚えている。
――私が仕えたかったのは、もっと守り甲斐のある大人のニンゲンをイメージしていた。
佃煮「よぉ!おれ佃煮!な、な、よろしくなっ」
――こんな馬鹿みたいに純粋で、率直で、猪突猛進な少年などではなく…。
佃煮「きめた!おまえの名前はくろまめだ!な、ぴったりだろ?豆っぽいだろ、おまえ!」
――こんな、無邪気な少年などではなく…。
佃煮「くろまめ、おれ、プラズマ団をなんとかしたい。手をかしてほしいんだ」
くろまめ「……理由をお聞かせ願えますか?」
佃煮「ヒュウ兄の手助けをしたいってのも、ある、んだけど。それ以外にも」
くろまめ「にも?」
佃煮「今までくろまめと、みんなと旅してきてさ、おれなりに思ったんだ」
くろまめ「ふむ」
佃煮「まだあいつらに苦しめられてるひと、いっぱいいるって。なんとかして、ヒュウ兄や、みんな、笑顔にしてやりてえんだ」
くろまめ「…それは…あなたには全く利点の無いことと思えますね?」
佃煮「なんでだ?おれはみんなが救われたらうれしいし」
くろまめ「馬鹿ですね。そんなことに時間を割くくらいならば私たちを鍛えた方が良いに決まってるじゃないですか。そうすれば私たちもあなたも、今よりずっと強くなれる」
佃煮「そりゃ強くはなりたいけど!それより、おれはみんなを助けたい!」
くろまめ「理解できません。…しかし、それが主のあなたの望みならば」
――もっと理性的なニンゲンが私の主だったらと、何度ため息を吐いたことか。
『くろまめっ!やったな!!初めてのジムだったけど、おまえだから勝てたんだ!!』
『くろまめくろまめ、おれ映画にでたんだよ!!正義のヒーロー役!かっこいーだろ?!』
『くろまめ、船だ船っ!おれ初めて乗った…超感動するー!!』
『ほら、くろまめ!ヒウンアイスだって!めっちゃうめーよなぁ?』
『くろまめー!!観覧車だ観覧車!すっげーきれいな景色だな〜!空が赤い!』
『くろまめ、大丈夫か?!おれも、みんなもついてるからな!諦めちゃダメだかんな!』
――…………。
くろまめ「……」
佃煮「くろまめ?」
くろまめ「私はあなたを…佃煮、を、守ると…いう、責務があるのです。守るのは当たり前のことでしょう」
佃煮「…そーだっけ?」
くろまめ「ポケモンとは、得てしてそういうものなのです」
佃煮「そ?ま、いーけど。頼りにしてるぜ、くろまめ!一緒にあいつらを倒そうな!そんでもって…ゆくゆくは、四天王を倒そうなっ!!」
くろまめ「仰せのままに」
――こう言うのも、悪くはないのかも…しれない。
ベル「そうよ、あなたのパートナーとなるポケモンなの。さあ、好きな子を選んでね」
佃煮「おれ、おれ、やっと自分のポケモンがもてるんだ!うわーーめっちゃ感動!!」
ヒュウ「もてる、じゃないッ!相棒になる、だ。ポケモンはモノじゃないんだからなッ」
佃煮「わ、言葉のアヤだよヒュウ兄…そんな怒らないでよぉ」
ヒュウ「…ならいいけど」
佃煮「ん〜〜どいつにしよっかなぁ。かっちょいいやつがいいんだよなぁ!…あ!」
ベル「ん?おきにいりのコ、いた?」
佃煮「こいつ!こいつだけ武器とか持ってなんか強そう!こいつにする!」
ベル「武器?…ああ、このコ?ミジュマル?」
佃煮「うん!そいつ!!おれ、そいつと旅したい!」
――初めてのパートナーにしては理想とかけ離れている、とがっかりしたのを覚えている。
――私が仕えたかったのは、もっと守り甲斐のある大人のニンゲンをイメージしていた。
佃煮「よぉ!おれ佃煮!な、な、よろしくなっ」
――こんな馬鹿みたいに純粋で、率直で、猪突猛進な少年などではなく…。
佃煮「きめた!おまえの名前はくろまめだ!な、ぴったりだろ?豆っぽいだろ、おまえ!」
――こんな、無邪気な少年などではなく…。
佃煮「くろまめ、おれ、プラズマ団をなんとかしたい。手をかしてほしいんだ」
くろまめ「……理由をお聞かせ願えますか?」
佃煮「ヒュウ兄の手助けをしたいってのも、ある、んだけど。それ以外にも」
くろまめ「にも?」
佃煮「今までくろまめと、みんなと旅してきてさ、おれなりに思ったんだ」
くろまめ「ふむ」
佃煮「まだあいつらに苦しめられてるひと、いっぱいいるって。なんとかして、ヒュウ兄や、みんな、笑顔にしてやりてえんだ」
くろまめ「…それは…あなたには全く利点の無いことと思えますね?」
佃煮「なんでだ?おれはみんなが救われたらうれしいし」
くろまめ「馬鹿ですね。そんなことに時間を割くくらいならば私たちを鍛えた方が良いに決まってるじゃないですか。そうすれば私たちもあなたも、今よりずっと強くなれる」
佃煮「そりゃ強くはなりたいけど!それより、おれはみんなを助けたい!」
くろまめ「理解できません。…しかし、それが主のあなたの望みならば」
――もっと理性的なニンゲンが私の主だったらと、何度ため息を吐いたことか。
『くろまめっ!やったな!!初めてのジムだったけど、おまえだから勝てたんだ!!』
『くろまめくろまめ、おれ映画にでたんだよ!!正義のヒーロー役!かっこいーだろ?!』
『くろまめ、船だ船っ!おれ初めて乗った…超感動するー!!』
『ほら、くろまめ!ヒウンアイスだって!めっちゃうめーよなぁ?』
『くろまめー!!観覧車だ観覧車!すっげーきれいな景色だな〜!空が赤い!』
『くろまめ、大丈夫か?!おれも、みんなもついてるからな!諦めちゃダメだかんな!』
――…………。
くろまめ「……」
佃煮「くろまめ?」
くろまめ「私はあなたを…佃煮、を、守ると…いう、責務があるのです。守るのは当たり前のことでしょう」
佃煮「…そーだっけ?」
くろまめ「ポケモンとは、得てしてそういうものなのです」
佃煮「そ?ま、いーけど。頼りにしてるぜ、くろまめ!一緒にあいつらを倒そうな!そんでもって…ゆくゆくは、四天王を倒そうなっ!!」
くろまめ「仰せのままに」
――こう言うのも、悪くはないのかも…しれない。
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