「ありがとう…」
そう、しゃくりあげながら言い、ココロは大粒の涙を流した。
私はこんなことでお礼を言われるなんて思ってもいなかったけれど、ココロにとってはとても嬉しいことだったのだと思う。
「どういたしまして」
私はくすくすと笑いながら、そう言った。
−−−
余りにも突然に、ココロは死んだ。
いつものように話した翌日、ココロのブログを覗きに行くとそこにはココロの恋人と名乗る人物から新しく記事が立てられており、
「ココロは殺されました。今まで仲良くして下さった方々、本当に有り難うございました。」
と、ただそれだけ、ぽつりと書かれていた…。
「エーちゃん、最近ココロちゃんとお話してないねぇ?」
「うん。ココロ、遠くに行っちゃったみたいなの」
「遠く??うーーんと、遠く??」
「そうよ、たぶんお母さんやザルカリさんと同じところ…」
「……エーちゃん?」
「…なぁに、お姉ちゃん」
「エーちゃん、泣かないで…」
「……うん。ごめんね、お姉ちゃん。もう大丈夫だわ!」
あなたは私の大切な友達だったから、
きっと私の大切な人達と同じ場所にいるよね。
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