私は不思議に思ったけれど、相手の好意に対して無下に接するのも嫌だったので「ええ、ぜひ!」と返した。
これがキッカケとなり、以来ココロとはよくチャットでお喋りをする仲となった。
そもそも共通の趣味を持っているのだから、会話が弾まないわけがない。
いつの間にか私たちは毎日のように言葉を交わしていた。
それは趣味の話から悩み事の相談まで幅広く、少なくとも私はココロに対してなんでも話せる友達という関係だと認識していた。
ある日、私はココロに会いたいと言ってみた。
ココロはそれに同意して、自分の住んでる場所を教えてくれたけど全く聞き覚えの無い場所だった。
私も自分の住んでる場所を言ったけど、知らない場所らしい。
どうやら私たちは別々の世界に住んでいるようだった。
ココロは信じられないと何度も言っていたけれど、私は自分の住んでいる世界以外の世界もいくつか知っているからすんなり納得できた。
これで簡単には会えないと分かった私は、せめて顔を見ながら、声を聞きながら話したいと提案をした。
ココロも喜んで賛成してくれて、私たちは日付を決めてパソコンでテレビ電話をすることにした。
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