虹明かり

「あんたのせいだ。
…なーんて…、言わないけどさ。

俺は語らなきゃいけない、それが存在意義なんだよな。
だから少しだけ耳を傾けてくれない？
どんな感想を抱いてもいい、ただ俺は…俺達は、こう感じてるって。そんだけのことなんだけど。

なんでそんなに信じない？
お前から縁を紡いだんだろ？
それで、これで終わらせるのかよ。
…そうして終わる縁をいくつも知ったぜ。
俺も、同じような終わり方を何度もしたから言ってんだ。

あんたはそれでいいのかよ？
このままじゃ確実に後悔するって予言してやるよ。

これだけ言って変わらないってんなら、俺がその記憶と気持ち、全部背負ってやる。
はは、一番あんたの考えが近いからな。辛くはないさ。
俺が少しだけ俺じゃ無くなるだけじゃん。
俺は…お前がお前じゃ無くなるよりマシだと思う訳。
お前が必要だと、言っていたはずだろ？

…忘れたフリを、いつまで続ける。
…詰まらない意地を、いつまで張る。

全部棄てちまえよ。
そして一緒に存在しようぜ」



『………』